「私はダリの娘です」だと主張する女性の訴えを受け、スペインの裁判所の判事により、ダリの墓を発掘し、DNA鑑定をする事が明らかになりました。
61歳の女性はなぜ今頃?
ダリの娘と主張する女性とは
提供:https://gunosy.com/articles/RyKsP
シュールレアリズの世界的画家であるスペインの、サルバドール・ダリの一人娘と主張するピラル・アベルさんは、スペイン北東部ギローナ出身で、1956年生まれの61歳。
ダリが生まれたカタルーニャ州で長年、タロット占いの霊媒師として生計を立てていました。
今回ピラル・アベルさんの訴えを受け裁判所は、DNA鑑定の命令を、
ついにこれで、私が誰であるかが分かり、認められることになる。
遺産が欲しいわけではない。そういう事になれば、それならそれでかまわない。
何より望んでいるのは自らのアイデンティティー。
提供:http://www.afpbb.com/articles/-/3133675
27日、あくまでも自分の身元明らかにしたいという、長年の望みが叶いそうで、よかったですね。
DNA鑑定にダリの遺骨の発掘の判決
スペインのマドリード裁判所は26日「生物学的な親子関係の特定には、遺体を掘り起こしDNAサンプルを鑑定をする以外、方法がない」と判定している事がわかりました。
ピラル・アベルさんが33歳の時、84歳で死去したダリは、生まれ故郷のフィゲラスに埋葬されています。
決着がつくまでまだ先が長いことも充分わかっている様ですが、「大きな勝利」と裁判所の判定にピラル・アベルさんは満足の言葉を残したようです。
なぜ今頃?
実は2007年からこの10年間、自分がダリとの娘であることを証明しようと、父親の認知を求め続けてきたのだそうです。
今まで3回のDNA鑑定をしましたが、鑑定結果を受け取る事ができずにいたようで、今回の裁判所の墓の発掘命令でようやく、大きく前進できました。
ダリの娘であると初めて聞かされたのは、7歳か8歳の頃に、祖母からでした。
ピラル・アベルさんの母親が、ダリの家の家政婦として働いていた時にダリと関係を持ち、自分が生まれたと、母親からも聞かされ信じてきたようです。
あるいは、カダケス付近の小さな漁村ポルトリガトでダリの友人たちの下で働いていた際にダリと関係とも報じられています。
カダケスとはダリが長年暮らし、創作活動を行った場所。
ダリの財団の反応は?
ダリの遺産を管理するガラ・サルバドール・ダリ財団は強く、遺体を掘り起こさないよう上訴する考えを示しています。
DNA鑑定で親子関係の成立が明らかになってしまうと、ダリには血縁関係のある子どもは確認されてない為、遺産の莫大な金額は、ピラル・アベルさんの元へ。
気になる行方ですね。
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ダリとの接点は?
ダリと同じ、カタルーニャ州フィゲラスで生まれたアベルさんは、街でよくダリを見かけ、
言葉を交わすことはなく、お互いにただ目をやるだけだった。でも、いちべつは千の言葉に値する
と、確信を持っていたようです。
最愛のパートナーのガラ夫人一筋のダリで、ガラ以外の女性の記述のないようですが、アベルさんの代理人はダリとアベルさんの母親との関係を
「村の中では知られており、公証人の前で証言した人も何人かいる」
と述べているようです。
一方、ダリの伝記作家、イアン・ギブソンは、ダリがガラ夫人以外の人に体を触れられるのを嫌っていたと証言しているそうです。
ガラ夫人は、10歳年上の人妻であったが2人とも恋に落ちた話しは有名ですね。
提供:http://www.bell.jp/pancho/k_diary-18/2016_11_16.htm
まとめ
DNA鑑定で結果がどちらになっても、長年のモヤモヤが解決する事ができます。
ですが28年眠っている掘り起こされる墓の下で、ダリは今頃何を思っているのでしょう。