虐待で死亡させた父親の栗原勇一郎につづき、母親のなぎさ容疑者も逮捕されました。
父親の日常的な暴行を知りつつ止めなかった障害の容疑です。
なぜ子供を守るために逃げなかったのでしょうか?
事件の概要
2月4日、野田市で小学4年生の女子児童が父親の栗原勇一郎 容疑者の虐待で死亡した事件で、31歳の母親のなぎさ容疑も傷害の疑いで逮捕された事件です。
先月24日、心愛さん(10)を暴行し、けがをさせた傷害の疑いですでに逮捕されています。心愛さんは自宅の浴室で死亡しているのが見つかりましたが、警察は事件当日、なぎさ容疑者も自宅にいたことから、勇一郎容疑者の暴行を知りつつ止めなかったとみて、逮捕しました。
顔画像は
なぜ子供を連れて逃げなかった?
自分もDVをされ、子供に虐待をするのを見ていたのになぜ別れなかったのでしょうか。
金銭的な問題や心愛の妹が生まれて、シングルマザーで自立するのが難しいという問題もあります。
ですが、日常的な暴力から自分も子供をなぜ守るために逃げなかったのでしょう。
DVをされる人の心理とは
これは、学校で行われる「いじめ」とよく似た構図なのです。
数多くの生徒や児童がいるなかで、その生徒や児童が狙われてしまうのには理由があります。
その理由は、反撃をされないという確信のある相手をいじめる、ということです。
もし、いじめをしたことによって相手が大暴れをしたりカッターナイフでも振り回そうものなら、いじめは起こらないのです。
実はDVもこれと同じで、反撃できないと思われているから、やられっぱなしになるのです。
反撃の方法は暴力だけでなく、家出、失踪など逃げ出すという方法があります。
しかしDVでやられっぱなしの人は、逃げ出すという方法すらとりません。
その理由は「この人に捨てられたら、自分は生きていけない」と思っているからです。
実はこの感情も「劣等感」なのです。
DVの一方的被害者は「私は暴力を受け続けながらでないと生きられないほど、ダメな人間なんだ。」と思っています。
つまり「自分は他人より劣っている」と考え、「自分で自分にダメだし」をしているのです。
劣等感を晴らすために他人を攻撃するのが、DVの加害者です。
劣等感を晴らしたいが他人を攻撃する度胸がないので自分で自分を攻撃するのが、DVの被害者です。
DVの被害者というのは、相手の攻撃以上に、自分で自分にダメだしをして攻撃するから、DVに耐えられるのです。
もし相手の攻撃が最大の苦痛と思えるのなら、とっくに逃げ出しています。
相手の攻撃よりも、自分で自分にダメだしをする攻撃の方が上回っているから、逃げ出さないのです。
実は心理学から見たDVの本当の加害者は、DVの被害者自身なのです。
夫が悪くても原因は自分にあると、自分自身を責めていたのかも知れませんが、虐待を止める事ができませんでした。
あきらめず心愛ちゃんを助ける糸口を探してほしかったです。
なぎさ容疑者の人物像
普通の親は子供の幸せを優先するものです。
栗原なぎさ容疑者は、心愛ちゃんを生んだ自分の分身と考えていたせいか、DV夫の虐待を止める事が出来なかったのかも知れません。
心愛さんの同級生の母親の話では、
「お母さんは物静かで、話しかけたら答えるくらいの人。お母さんはおとなしいなという印象ですね」
お母さんと心愛さんは、
「とても仲良くて、ずっとくっついていました。プールのときもずっと気にして追っかけていたので」
あまり自分を主張しないタイプの様です。
先に逮捕されている夫からは、沖縄の親族との接触を禁止や携帯のチェックもされ監視されていた環境で言いなりになっていたのかも知れません。
心愛ちゃん誰も助けてくれなかった
自分の体だいじょうぶかな?
この言葉は誰も助けてくれない環境での言葉です。
本当に胸が痛くなります。
虐待に必死に耐えてきた心愛ちゃん。
手足ならまだしもお腹にもあざって、どんな… 考えられない虐待です。
「なぐられる10回(こぶし)」
「きのうのたたかれたあたま、せなか、首をけられて今もいたい」
「口をふさいで、ゆかにおしつける」
「おきなわでは、お母さんがやられていた」
といった内容も書き込まれていました。
虐待を完全に把握していながら、加害者の父親の威圧的な態度にすんなりアンケートをわたしてしまう野田市教育委員会。
精神的にうんぬんと言い訳してましたが、心愛ちゃんは精神的・肉体的な地獄にいたのに…。
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ネットの反応
・母親が何かしら行動を起こしていれば彼女を救えた可能性もあるのだからこうなることは必然だったと思う
・当然でしょうね。これだけ周りの大人が虐待の事実を認識していながら、どうして誰一人彼女を守ってあげられなかったのか。両親に対しても行政に対しても、徹底して責任追及して欲しいです。
・最後の最後に心愛ちゃんを助けられるのは母親しかいなかった。
自分もやられていたかもしれないが、見殺しにした。
逮捕はやむを得ない。
なぜ、夜逃げしなかったのか、実家に帰る、シェルターに行く、警察に逃げ込むことをしなかったのか。
悔やまれることばかりです。
・息絶えたあとも、死後硬直が始まるまでの長い時間、確認もされなかったのが可哀想です。
逮捕は当然。
・自分もこういう家庭に育ったが幸いにして命がある。父も母も
鬼のような人物と想像する方もいるだろうが、社会的にはごく
普通だったりする。だから、人生において、人間に良識を期待
することはあまりない。Yahoo!ニュースより引用
恵まない両親のもとに生まれた心愛ちゃんを大人が誰も救えなかった残念な結果です。
教育委員会の伝達の徹底や最低な担当者の対応も見直してほしいです。