事件後に山口県内で脱ぎ捨てられた警察官のような制服を、警察がDNA鑑定を実施して実行犯グループの6人を特定。
愛知県内に住む20~40代の自営業の男らを窃盗容疑で逮捕状を取りました。
事前に金塊の取引情報を取得
制服の男らに密輸事件の捜査名目でケースを渡すよう要求され、男性らが目を離した隙にケースを車に積み込んで逃走したというもの。
車で山口県方面に逃走した4人の警察官風の男らの他に、犯行現場周辺の防犯カメラには2人の男も映っていた事がわかりました。
盗まれた金塊は事件から1週間のうちに、半分強の計約4億円分が複数回にわたり東京の貴金属店を営む法人名義で売却されたことが確認されてます。
この貴金属業者らは、盗まれた金塊と知りながら名義貸しや換金に関与し(法人間の取引の場合は税務署に届け出不要)、盗品等の処分あっせんをした疑いがあり、逮捕者は十数人に上る見通しです。
事前の金塊の取引情報を入手し、念入りな売却の偽装計画をした事件のようです。
闇の金塊ビジネスが多発するワケ
本来は20万円以上の金を国内に持ち込む場合、申告して消費税を支払わなければいけません。
急増する訳は、金相場の高騰です。
金は2006年の平均は1619円/1gが今年5月23日現在4827円と約3倍に高騰しています。
この世界的な金相場の沸騰と日本特有の税金制度を悪用して、国内で転売すれば8%の密輸の利益がでます。
そして日本の消費税8%分の利益があるからです!
密輸で例えば1億円の金塊を取引業者に転売すると、店は消費税8%を上乗せした金額の1億800万円で買い取ります。
その800万円が利益となるからです。
福岡で事件が多いワケ
なぜか九州の福岡での事件が多いです。
密輸組織は、福岡なら密輸の輸送費が安くなるという事で、飛行機や船舶で東南アジア各国から金塊を運んでいるとみられます。
密輸は複数の仲介業者が絡むので、8%をそれぞれに分けるには百キロ単位の大量の金塊を取引する必要があるのだとか。
これが、福岡で多発する金塊密輸事件の多発のカラクリです。
最近狙われた主な金塊事件
昨年の金塊ビジネス事件。
3月24日 大阪市中央区の路上で換金後の現金約5600万円が奪われる
7月 福岡市博多区の路上で6億円相当の金塊が奪われる
8月30日 大阪市中央区の路上で2800万円相当の金塊が奪われる
今年の金塊ビジネス事件。
4月11日 東京都台東区の路上で9500万円相当の金の延べ棒が狙われる(未遂)
20日 福岡市中央区の駐車場で金塊購入のため引き出した現金3億8400万円が奪われる
21日 東京・銀座の路上で換金後の現金約4000万円が奪われる
多発する背後には暴力団の資金源となり、売買介在もあるとの指摘があるという。
消費税10%になったらもっと巧妙に増えていくかも知れませんね。
まとめ
福岡が闇の金塊ビジネスの温床の拠点に定着しない様、早く何とか手を打ってほしいですね。