追記:2018年4月8日
父親(73)が 精神疾患のある長男(42)を、20年以上檻に監禁していたという虐待とも思える事件が発覚しました。
なんと、そこには妻の介護も?・・・
事件の概要
2018年4月7日に兵庫県で、長男を檻に監禁してきた疑いで73歳の父親が逮捕されたという事件です。
兵庫県三田市で42歳の長男を自宅の隣にあるプレハブ小屋のおりに入れて監禁したとして73歳の父親が逮捕されました。
市によりますと、父親は監禁が発覚することし1月まで20年以上、長男をおりの中で生活させていたとみられ、「精神疾患があり暴れるのでおりで生活させた」と説明していたということです。
おりは木製で、縦が90センチ、横がおよそ1メートル80センチで、広さは畳1畳分、高さは1メートルほどと、横になってようやく入れる大きさでした。
山崎容疑者から相談された福祉関係者の通報を受け、市の職員が自宅を訪ねて発覚したもので、長男は下半身に服を着ておらず、床にはペット用のトイレシートが敷かれていたということです。
長男は命に別状はないということですが、腰が曲がった状態で、市は虐待の疑いがあるとして福祉施設で保護しました。
山崎容疑者は当時、市に対し「長男に精神疾患があって暴れるため、10代後半のころから20年以上、おりで生活させていた。
食事や入浴は2日に1度自宅でさせていた」と説明していたということです。
警察によりますと、市の職員が長男を見つけた際、おりには南京錠がかかっていたということで、警察は監禁の疑いで逮捕し、詳しい経緯を調べています。
NHK NEWS WEBより引用
長男も痛ましいですけど、自分の子供を南京錠を付けて監禁していた父親もどんな思いだったでしょう。
顔画像は?
顔画像はあるのでしょうか。
現在は容疑者の顔画像は公開されていませんでした。
念のためFacebookアカウントもお調べてしたのですが、同姓同名は多数いたのですが漢字が違い該当はありませんでした。
家族は?
山崎容疑者が妻の介護について福祉相談員に相談しているので、少なくても3人暮らしをしていた模様。
兄弟姉妹がいるのかも現在は公表されてませんでした。
容疑者は無職の73歳で年金暮らしで、おそらく奥さんも。
全部自分で背負って、息子と奥さんの介護、心身疲労困憊していたのかも知れません。
逮捕されてしまった今、介護度がどの位か分かりませんが奥さん独り今後どうなるんでしょう。
奥さんは1月に亡くなり、福祉の必要な妹もいました。
息子を26年も檻に監禁・・
いくら精神疾患があって暴れるとは言え、立つ事の出来ない高さの檻で16歳から26年も長男を監禁していたというのです。
その大きさは、プレハブ内の木製の檻(高さ約1メートル、幅約1・8メートル、奥行き約90センチ)
ベランダで行き来できる様になっていた。
出典:朝日新聞DIGITAL
小学校低学年でも直立できそうも無いので、腰が曲がってしまうのも無理がない気がしますね。
食事や入浴は2日に1回だけだったようなので、衰弱していたのではないでしょうか。
長男は下半身に服を着てなく、床にはペット用のトイレシートが敷かれていたということです。
排泄物はおそらく垂れ流し状態だったものを、容疑者や奥さんが始末や掃除をしていたのでしょう。
本当なら酷すぎますね。
昔の人は自分の子供は、すべて自分が責任を取らなければと思うのかも知れませんが…。
全て自分で背負うのではなく初めから、行政や地域の福祉課へ相談していれば、もっと人間らしい環境にいられたはずです。
73歳までの間、精神的と肉体的負担でかなり苦労したと思いますね。
隠蔽しようとしてたのか、まわりに相談する事はしなかったんでしょう。
現在長男は施設に移管されてるようです。
近所の人は
そもそも監禁が発覚したのは、妻の介護の相談時に「息子を閉じ込めている」などと話した事からでした。
出典:JNN
出典:JNN
上記2枚の画像はニュース報道の中で近所の人の声です。
越して来た頃に、苦情が何度もあったようです。
事件現場は
兵庫県三田市は、阪神地域の中では山あいや豊かな自然が残っている田園都市である。
出典:JNN
上記画像はニュース報道にあったプレハブ小屋です。
追記:近所の苦情何度も、世話疲れと孤立深めてた!
市の担当者が訪問した際、山崎容疑者は自らプレハブに案内し、「暴れるから」と檻で生活させている状況を見せた。妻は1月下旬に亡くなったという。
山崎容疑者の市への説明によると、三田市に転居してきた1990年代前半から長男が暴れたり叫んだりするようになり、近所から何度も苦情を受けた。
仕事に出かけると家族では対応しきれず、プレハブを建てて一人で過ごさせた。
それでも壁をたたいて窓ガラスを割ることもあり、壁に手が届かないようにとプレハブの中央に檻をつくって入れたという。
そんな山崎容疑者は孤立を深めていたようだ。
近くに住む40代の女性は「数年前から(山崎容疑者宅の)植木の手入れがされなくなり、生活感が感じられなくなっていた。息子さんがいたことは知らなかった」。
市は22日、病院で長男の健康状態に問題はないことを確認。山崎容疑者の同意を得て、長男を福祉施設に入所させて「保護」した。
山崎容疑者には福祉の対応が必要な娘もいるとされ、市が長男の入所を伝えると「家族も大変喜んでいる」と話したという。
毎日新聞より引用
孤立を深めていった父親は近所に迷惑を掛けない事を優先してました。
妻が退院してすぐに亡くなってしまい、福祉対応が必要な娘もいて、高齢者が何年も3人の世話疲れ。
自分独りで対応しきれない気力と体力が限界だったのでしょう。
もっと早く相談の決断をしていれば…。
追記:20年以上前に三田市役所に長男について複数回相談に行っていた事が分かりました。
ニュースでは当時の対応等について、担当者に調査中の様です。
ネットでは気の毒に思う声が多数ありました。
ネットの反応は
・先進国なのかね、ほんと。
老々介護の果ての殺人やら、福祉進んでないの、よくわかるよ。
これじゃ、中国の田舎と同じやん。
・奥さんの面倒誰が見るのかと思うと不憫。
お父さん必死に頑張った結果善悪の区別がつかなくなっただけに聞こえます。奥様の介護までされていたなんて、辛過ぎます。息子さん施設に入れて少し休んでほしい。誰にも頼らずよくがんばったと思います。やり方はベストでないにしても、自分の家族は自分で面倒見るという気持ち…。
・食事も入浴も2日に一度だったとは、少々酷いかなとも思うけど、
妻の介護もあったなんて、相当辛かっただろうし、容疑者という言われ方も酷い…。
・もちろん、肯定できる行為では無いけど、70過ぎて、暴れる40代男性を抑え込むのは難しいだろうな。体力の限界だよ。こういうケースは他にもあるんじゃないのかな。
・障害ある息子さんと、奥様の介護。
コレは…自分の身に置き換えたら、とてもじゃないけどやっていけないと思う。
・父親の苦しみは途方もなかったと思うけれど、高さ1メートルの檻の中では座ることもできない。1時間でも苦しすぎるところに20年もなんて、記事を読むだけで胸が詰まってくる。
Yahoo!ニュースより引用
胸が痛くなるような話です。
いくら自分の子供でも、してはいけない事ですが、きっと世間に迷惑を掛けない様に考えた果ての事だったと思います。
容疑者は憔悴しきっていたと思われるので、ホッとしたのではないでしょうか。