京都名物の舞妓さんは、日本の独特の文化として昔から注目をあびてます。
女性なら一度はきれいな舞妓さんに憧れる人も多いのではないでしょうか。
華やかな衣装の着付け・メイク・撮影をしてくれる舞妓体験プランは、観光客にとても人気ですが、本物の舞妓さんとは?
舞妓さんになるまで
舞妓さんとは花街で宴席を盛り上げる仕事、宴の席に呼ばれ舞を舞ったり、お話でお客様のおもてなしをして楽しませる事です。
まず仕込みという舞妓になる為の見習い期間があり、唄や日本舞踊、三味線、行儀お作法、京言葉、花街のシキタリなどを半年~2年位仕込まれます。
厳しい仕込み期間が終わってから、姐さん芸妓と一緒にお座敷に上がり接客を見習った後にようやくデビューする事ができるようになります。
この修業期間中の休みは月2回だけで、仕事でつぶれる事もあり、また相部屋で一人の自由がほとんどなく稽古にはげまなければいけません
舞妓さんは、ほとんどが中学卒業で修業に入るので厳しい修行の為、半分以上の人が耐えられず1年もたずに辞めてしまうのだそうです。
メディアで見ると沢山いるように思えますが、実際に舞妓さんとしてデビューしているのは京都に数十人しかいません。
華やかで優雅な表の世界に憧れて入っても、ただ綺麗なだけではダメなんですね。
一人前になるには、それなりの相当な覚悟が必要なんです。
どこの世界も一緒だったんですね。
舞妓さんになる条件
* 学歴は問わないようですが、年齢は義務教育が終わった15歳~20歳までです。
* 10センチはある高ゲタを履くために、身長はあまり高くない方がいいようです。
* もちろん容姿は重要です。中には(。´・ω・)? と思う人もいますけど、そこは愛嬌です。洋服と和服のメイクが違うのでそこは長年の経験の置屋のおかみの判断ですね。
* 見た目は華やかですけど、厳しい修行に耐えられる根性が必要になります。
* 募集採用は、衣装・生活費・おけいこ代等すべて面倒をみる置屋のおかみが保護者同伴で希望者を面接して決めるようです。
舞妓さんとは見習い中の芸妓さん事ですが、関東では芸妓を芸者、舞妓を半玉・おしゃくと違う呼び名です。
最近の舞妓さんの数は90人ほどですが、ほとんどの人が地方出身で京都弁がすらすら話せるようになる迄に時間もかかるのだとか。
舞妓さんのタブー
* 舞妓さんの格好のまま、スタバやマック、コンビニ、薬局等が禁止、一般人が気軽に入れるお店には入れないようですね。
イメージ大切な舞妓さんに逢うには、一見さんお断りでお金もツテが必要なのに、自分から出向いてはいけませんよね。
* 携帯・スマホは人前で使う事もしてはいけません。やはり伝統のイメージが崩れますね。
* 歩きながらのお喋りも禁止で、一旦立ち止まってから話さなければいけない様です。
何も考えずコンビニ・スタバなどに出入りできたり、スマホもお喋りも人前で歩きながらしている我々には、かなり窮屈で不自由さを感じますね。
着付けをなぜ男衆がするの?
舞妓の着付けは昔から男衆さん(オトコシさんと呼びます)がします。
提供:http://www.kyoto-ka-fu.com/otokoshi/
舞妓さんや芸妓さんの着物はきれいな柄や刺繍がされていて素敵ですが、意外に重いようです。
特別誂えで裾が長く8キロ~10キロもあり、冬物は合わせ(二枚合わせ)で裾周りをきれいに見せる様綿を入れてあるものも。
お馴染みのダラリの帯も同じく特別に誂え、一枚の生地で裏表両方に柄がある6メートルを超える重たい丸帯を重い着物に締めるには、力任せではなく手加減ができる腕力が必要になります。
男衆さん達はお座敷が始まる前の2時間ほどで、十数人の舞妓さんや芸妓さん達を8時間近く着くずれしない様着付けをします。
裏方ではこんな力仕事もあるんですね。
汗止めのマル秘テクニック
ところで情緒ある京都ですが、盆地なので気候は極端に冬寒く夏も暑いのです。
そんな暑い夏は、いくら薄手の絽や紗の着物に変わっても肌着に襦袢や着物を重ねて帯を締めるのですから、当然汗もかきます。
舞妓さんの綺麗なお化粧した顔から玉の様な汗が流れては台無しなので汗止めをします。
実は、上半身の汗を抑える「大包」というツボが胸と脇の下の間辺りにあります。
圧迫あるいは刺激する事で汗止めができます。
気になる方は試してみて下さい。
因みに今は汗止めバンドに変わりましたが、エアコンも無い昔は汗を押さえる為にさらしをきつく胸に撒く事が必須だったそうです。
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まとめ
華やかな表舞台の陰では、厳しい修行を積み重ねてようやく舞妓さんがデビューできます。
内面を磨いてこそメイクや着物に似合う、しとやかで艶やなオーラが出るようです。
舞妓さんに憧れる女子が多いのもわかる気がしますね。